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旧石器時代末期の狩猟対象を放射光X線CTで解明
─特別史跡「福井洞窟」出土、約1万6千年前の焼骨片を非破壊で動物種推定─
2026年5月19日
新潟医療福祉大学
東京大学
高輝度光科学研究センター
佐世保市
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新潟医療福祉大学の澤田純明教授らによる共同研究グループは、特別史跡「福井洞窟」(長崎県佐世保市)から出土した約1万6千年前の微小な焼骨片について、大型放射光施設SPring-8の高分解能X線CTを用いた非破壊分析に成功しました。骨組織学的解析の結果、これらの骨片がシカやイノシシなどの中型偶蹄類である可能性が高いことが判明しました。本成果は、旧石器時代末期の人類による動物資源利用の実態を示すとともに、ナウマンゾウなど大型獣の絶滅プロセスを解明するうえでも重要な意義を有するものです。
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■概要
微小な焼骨片を非破壊で分析
大型放射光施設SPring-8の高分解能X線CT(以下、放射光X線CT)を用い、長崎県福井洞窟の旧石器時代末期(約1万6千年前)の地層から出土した1cm未満の焼骨片について、内部の骨組織を非破壊で可視化することに成功しました。
中型偶蹄類に由来する可能性を示す
骨の微細構造(オステオンやハバース管)の組織学的分析により、出土骨片はシカやイノシシなどの中型偶蹄類に由来する可能性が高いことを明らかにしました。一方で、ナウマンゾウなどの大型哺乳類やヒトの骨である可能性は否定されました。
断片化した骨を分析する新手法
DNAやタンパク質が変性した焼骨であっても動物種に関する情報を引き出せる本手法は、骨の保存状態が悪い日本列島の旧石器時代研究において、人類と動物の関係や大型哺乳類の絶滅過程の解明に貢献する新たな分析手法です。
■研究の背景
日本列島には1万4千箇所以上の旧石器時代遺跡が存在しますが、火山灰由来の酸性土壌や温暖湿潤な気候の影響により骨の保存状態が悪く、動物骨が出土した例はきわめて限られています。そのため、旧石器時代人がどのような動物を狩猟していたのかは十分に解明されていません。
長崎県佐世保市の「福井洞窟」は、旧石器時代から縄文時代草創期にかけての重要な岩陰遺跡で、旧石器時代末期(約1万6千年前)の地層から焼けた骨片が出土しています。しかし、それらはいずれも1cm未満の細片であり、肉眼による種の識別は不可能でした。しかも、高温で焼かれていたためDNAやタンパク質を用いた分析も困難でした。
■研究の方法
本研究では、貴重な骨資料を損なうことなく内部構造を観察するため、ビームラインBL20B2において、放射光X線CTによる撮影を行いました。得られた骨組織像について、被熱による収縮の影響を考慮したうえで、ゾウ、ヤベオオツノジカ、ニホンジカ、イノシシ、バイソン、クマ、ヒトなどの様々な比較標本と統計的に比較して、出土骨片の組織学的特徴がどの動物に近いのかを検討しました。
■主な成果
1. 微細骨組織の非破壊観察に成功
1cm未満に断片化した焼骨から、「オステオン」や「ハバース管」といった骨の微細構造を非破壊で観察することに成功しました。
2. 中型偶蹄類に由来する可能性が高いことを確認
オステオンおよびハバース管の断面積の統計解析により、出土骨片はシカやイノシシなどの中型偶蹄類の範囲に収まることが示されました。
3. 絶滅大型哺乳類およびヒトの可能性を否定
旧石器時代に絶滅したナウマンゾウやヤベオオツノジカなどの大型哺乳類、およびヒトに由来する可能性は否定されました。
4. 旧石器時代末期の狩猟対象の解明
従来の「大型獣狩猟」イメージに対し、少なくとも旧石器時代末期の福井洞窟では、シカやイノシシなどの中型偶蹄類が狩猟対象であった可能性を示しました。
■今後の展望
本研究は、これまで種の同定が困難であった断片化した焼骨であっても、放射光X線CTを用いたイメージング技術により、動物種を識別しうる重要な情報を抽出できることを示しました。非破壊で分析できる本手法は、文化財保護の観点からも有用です。骨の保存に適さない日本列島において、旧石器時代の人類による動物利用や、大型哺乳類の絶滅過程を明らかにするうえで、本研究の手法が有効なアプローチになると期待されます。
■研究メンバー(著者順)
澤田 純明(責任著者、新潟医療福祉大学 自然人類学研究所/理学療法学科)
米田 穣(東京大学 総合研究博物館)
上杉 健太朗(高輝度光科学研究センター/分光・イメージング推進室)
星野 真人(高輝度光科学研究センター/分光・イメージング推進室)
渡邊 誠也(兵庫県警察本部 科学捜査研究所)
宮本 直樹(兵庫県警察本部 科学捜査研究所)
鵜澤 和宏(至誠館大学 現代社会学部)
樋泉 岳二(明治大学 研究・知財戦略機構)
安保 凜(新潟医療福祉大学 理学療法学科)
佐伯 史子(新潟医療福祉大学 自然人類学研究所)
栁田 裕三(佐世保市教育委員会)
■研究費
科研費 挑戦的研究(萌芽)「SPring-8のマイクロCTを利用した福井洞窟出土縄文草創期焼骨群の種同定」(課題番号18K18533)
【用語解説】
※1. 福井洞窟
長崎県佐世保市にある岩陰遺跡。旧石器時代から縄文時代への変遷を示す重要性から、2024年に国の特別史跡に指定されました。
※2. 大型放射光施設SPring-8
理化学研究所が所有する兵庫県の播磨科学公園都市にある世界最高性能の放射光を生み出す大型放射光施設。利用者支援等は高輝度光科学研究センター(JASRI)が行っています。SPring-8(スプリングエイト)の名前は Super Photon ring-8 GeVに由来。SPring-8では、放射光を用いてナノテクノロジー、バイオテクノロジーや産業利用まで幅広い研究が行われています。
※3. 放射光X線CT
放射光をX線光源として用いて物体内部の様子を非破壊かつ高い空間分解能で撮影する技術です。様々な方向から物体の透過像を撮影し、コンピューター上で再構成することにより、その内部微細構造を3次元で可視化することができます。
※4. オステオン
骨を構成する同心円状の層板構造。中心に血管の通るハバース管があります。その大きさは動物種類によって異なっており、種同定に利用できます。
※5. 焼骨
高温で焼かれ、有機成分が消失して白っぽくなった骨。化学的に変性し、DNAやタンパク質の分析は極めて困難とされています。
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本件に関するお問い合わせ先 |
本件に関するお問い合わせ先
<論文著者>
新潟医療福祉大学 自然人類学研究所/理学療法学科 教授 澤田純明
<福井洞窟についての問い合わせ先>
佐世保市教育委員会 文化財課
TEL:0956-24-1111(内線3125)
E-mail:bunzai
city.sasebo.lg.jp
(SPring-8 / SACLAに関すること)
公益財団法人高輝度光科学研究センター
利用推進部 普及情報課
TEL:050-3502-3763
E-mail:kouhou
spring8.or.jp
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植物のRNA編集酵素の「はたらく姿」を初めてとらえた
~PPR-DYWタンパク質の結晶構造解析から、精密なC→U RNA編集の仕組みを解明~
2026年5月12日
九州大学
エディットフォース株式会社
ポイント
①植物のミトコンドリアや葉緑体では、PPR-DYWタンパク質※1がRNAの特定のC塩基をU塩基に精密に書き換えるRNA編集※2を担っており、この仕組みは植物の生育に不可欠である。しかし、その精密な編集がどのような分子機構で行われるかは不明であった。
②PPR-DYWタンパク質が標的RNAと結合した状態の立体構造を世界で初めて決定し、PPRドメインとDYWドメインが連携して狙ったC塩基を正確に編集するメカニズムを解明した。
③本研究は、PPR-DYWタンパク質が持つ高い標的特異性の構造的基盤を初めて示すものであり、狙ったRNA配列を精密に編集できるツールの設計・開発への応用が期待される。
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生物は、設計図であるDNAと、その情報を写し取ったRNAを使って生命活動を営んでいます。どちらもA・C・G・U(T)という4種類の塩基の並び順が遺伝情報を担っており、この情報に従ってタンパク質が作られます。ところが生物においては、DNAをRNAに写し取った後に設計図の情報を書き換える「RNA編集」を行う場合があります。植物の葉緑体やミトコンドリアでは特に精密な編集が行われており、RNA上の数万にのぼるC塩基の中から、狙ったC塩基だけを正確にU塩基へと書き換えます。この植物に特有のRNA編集の仕組みは、光合成や呼吸に必要なタンパク質の合成に不可欠であり、これを担う酵素が「PPR-DYWタンパク質」です。しかし、PPR-DYWタンパク質がもつPPRドメインとDYWドメインがどのように連携してこの精密な編集を実現しているのか、その仕組みはこれまで謎のままでした。 |
本研究グループ(九州大学)からのひとこと:
大型放射光施設SPring-8のビームラインを活用でき、今回のような「らせん状」の美しく印象的な構造を捉えることができました。2つのドメインが協力して精密なRNA編集が行われる仕組みが明らかとなり、研究の面白さを改めて実感しました。
【研究の背景と経緯】
植物の葉緑体やミトコンドリアでは、数百~数千か所にのぼるRNA編集が行われており、それぞれの編集部位に対応したPPR-DYWタンパク質が存在します。PPR-DYWタンパク質は、標的RNA配列を読み取るPPRドメインと、C塩基をU塩基へと変換するDYWドメインの2つのドメインから構成されています。各タンパク質が担当する編集部位を間違えることなく正確に編集することは、植物の正常な生育に不可欠です。
これまでの研究により、PPRドメインが標的RNA配列を認識するメカニズムや、DYWドメインの触媒機構については部分的な知見が得られていました。しかし、PPRドメインとDYWドメインの両方を含む完全長のPPR-DYWタンパク質の立体構造は得られておらず、2つのドメインがどのように連携して精密な編集を実現しているのか、その全体像は不明のままでした。
この課題を解決するため、本研究グループは生物情報学的手法を用いて設計した「コンセンサスPPR-DYWタンパク質」を作製し、X線結晶構造解析に挑みました。
【研究の内容と成果】
本研究ではまず、RNA編集活性を持つコンセンサスPPR-DYWタンパク質を設計・作製しました。このタンパク質は大腸菌を用いた実験系において、標的RNA配列の狙ったC塩基を約90%という高い効率で編集し、かつ周辺のC塩基を誤って編集しないことを確認しました。
次に、大型放射光施設SPring-8を用いたX線結晶構造解析により、このタンパク質のRNA結合前と結合後の2つの立体構造を決定しました。これらを比較することで、RNA結合に伴って2つのドメインが適切な位置関係をとり、標的C塩基を触媒中心へと収める構造が形成されることを明らかにしました。
さらに、生化学的解析と組み合わせることで、PPRドメインが標的C塩基の上流配列を順番に読み取って結合し、続いてDYWドメインが適切な位置に配置されて標的C塩基をU塩基へと変換するという、段階的かつ精密な編集メカニズムを解明しました。
加えて、今回得られた構造情報をもとに自然界のPPR-DYWタンパク質のアミノ酸配列を解析したところ、本研究で重要と特定した残基の多くが高度に保存されていることが確認されました。これは、今回解明したメカニズムが自然界のPPR-DYWタンパク質にも広く共通することを示しています。
【今後の展開】
今回の構造解析により、PPR-DYWタンパク質が精密なRNA編集を実現する分子メカニズムの全体像が明らかになりました。PPR-DYWタンパク質はPPRドメインの配列設計によって標的RNA配列を自在に変更できる可能性を持つことから、狙ったRNA配列を精密に編集できるツールとしての応用が期待されます。今後は、本研究で得られた構造基盤をもとに、より効率的で高精度なRNA編集ツールの設計・開発を進めていきます。
【参考図】
(右上)コンセンサスPPR-DYWタンパク質による編集効率測定。 大腸菌を用いた評価系において、PPR-DYWタンパク質全長では標的とするC塩基が約90%の効率でU塩基へと変換された一方、DYWドメイン単独では編集活性を示さなかった。PPRドメインによるRNA認識とDYWドメインの触媒反応の連携が、精密な編集に必須であることを示している。
(右下)DYWドメインの活性中心の拡大図。 触媒活性に必須な亜鉛イオン(灰色の球)のすぐ近くに標的C塩基が収まっており、この精密な位置関係によって正確なC→U変換が実現される。
【謝辞】
本研究はJSPS科研費 (JP26K01682, JP26KJ1848, JP25H01276)の助成の支援を受けたものです。
【用語解説】
※1. PPR-DYWタンパク質
植物に特有のRNA編集酵素。標的RNA配列を読み取るPPRドメインと、C塩基をU塩基へと変換するDYWドメインから構成される。PPR(Pentatricopeptide Repeat)ドメインは、35アミノ酸からなるモチーフの繰り返しからなる構造を持ち、各モチーフがRNA上の1塩基を認識する。DYWドメインはC末端に存在する保存配列「Asp-Tyr-Trp(D-Y-W)」に由来する名称で、亜鉛イオンを活性中心に持つ。モデル植物であるシロイヌナズナでは数百種類が存在し、それぞれが特定の編集部位を担当する。
※2. RNA編集
DNAをRNAに読み出した後、RNA上の特定の塩基を酵素によって別の塩基へと書き換える現象。植物以外にも動物など様々な生物で見られる。
※3. コンセンサスタンパク質
多数の類似タンパク質のアミノ酸配列を比較・統計解析し、各位置で最も頻度の高いアミノ酸を採用して人工的に設計したタンパク質。天然のタンパク質より安定性が高く、結晶化しやすい利点がある。
※4. SPring-8
兵庫県にある世界最高レベルの大型放射光施設。非常に強力なX線を発生させることができ、タンパク質のX線結晶構造解析をはじめ、物質科学から生命科学まで幅広い分野に活用されている。
※5. X線結晶構造解析
タンパク質などの分子を結晶化し、X線を照射することで得られる回折データをもとに、原子レベルの立体構造を決定する手法。
※6. RNA編集ツール
細胞内のRNA配列を狙った位置で書き換える技術。DNAそのものを書き換えるゲノム編集と異なり、RNAレベルで一時的に塩基を変化させるため、遺伝情報を恒久的に改変するリスクを避けられる。「ポストゲノム編集」として近年注目を集めており、遺伝性疾患の治療や農作物の品種改良など、幅広い応用が期待されている。
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<研究に関すること>
九州大学 大学院農学研究院 助教 寺本 岳大
九州大学 大学院農学研究院 教授 角田 佳充
<報道に関すること>
九州大学 広報課
TEL:092-802-2130 FAX:092-802-2139
E-mail:koho
jimu.kyushu-u.ac.jp
エディットフォース株式会社 管理部
https://www.editforce.co.jp/contact/
(SPring-8 / SACLAに関すること)
公益財団法人高輝度光科学研究センター
利用推進部 普及情報課
TEL:050-3502-3763
E-mail:kouhou
spring8.or.jp
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SPring-8のミリ秒高速rheo-SAXSでコロイド結晶の瞬間融解機構を解明
~ソフトマターは変化が遅いという常識を覆し、 1ミリ秒の構造変化を直接観測~
2026年5月14日
公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)
国立大学法人筑波大学
一般財団法人高度情報科学技術研究機構(RIST)
住友電気工業株式会社
〈本研究のポイント〉
・大型放射光施設SPring-8※1のBL40XU/BL19B2に、せん断とX線散乱を同期させる放射光rheo-SAXS/USAXS測定系※2を整備。
・不可逆に進むコロイド結晶のせん断融解を、1ミリ秒時間分解で連続観測。
・衝撃せん断では、流れ方向へ粒子が一時的に集まる一過性クラスタリングを伴う新しい融解機構を発見。
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公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)の赤田圭史テニュアトラック研究員、岩本裕之研究員(研究当時)、関口博史主幹研究員、一般財団法人高度情報科学技術研究機構(RIST)の山田達矢氏(研究当時)、手島正吾氏、筑波大学の石橋諒一氏(大学院生)、小林幹佳准教授、藤田淳一教授、住友電気工業株式会社の大久保総一郎氏(研究当時)からなる共同研究グループは、大型放射光施設SPring-8のBL40XUおよびBL19B2において、せん断下の微粒子構造をその場観察する放射光rheo-SAXS/USAXS測定系を開発し、コロイド結晶※3が衝撃的なせん断を受けた直後、わずか1ミリ秒で構造変化を開始する過程を直接観測することに成功しました。 |
【概要】
公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)の赤田圭史テニュアトラック研究員、岩本裕之研究員(研究当時)、関口博史主幹研究員、一般財団法人高度情報科学技術研究機構(RIST)の山田達矢氏(研究当時)、手島正吾氏、筑波大学の石橋諒一氏(大学院生)、小林幹佳准教授、藤田淳一教授、住友電気工業株式会社の大久保総一郎氏(研究当時)からなる共同研究グループは、大型放射光施設SPring-8のBL40XUおよびBL19B2において、せん断下の微粒子構造をその場観察する放射光rheo-SAXS/USAXS測定系を開発し、コロイド結晶※3が衝撃的なせん断を受けた直後、わずか1ミリ秒で構造変化を開始する過程を直接観測することに成功しました。
不可逆に進むせん断融解を1ミリ秒時間分解で連続観測した放射光rheo-SAXSは世界に類例がなく、本成果は、ソフトマターの変化は緩慢だという従来のイメージを覆すものです。
さらに、衝撃せん断では粒子が流れ方向に一時的に集まるクラスタリングを伴って結晶が融解することを明らかにしました。SPring-8に整備した本計測基盤は、非平衡ソフトマターにおける瞬間的な相転移の解明や、コロイド材料の流動設計に役立つことが期待されます。
本研究成果は、5月8日に国際科学誌「Communications Chemistry」に掲載されました。
【研究の背景】
コロイド結晶は、サブマイクロメートルの粒子が規則正しく配列したソフトマターで、原子結晶の相転移を理解するモデル系として研究が進んでいます。しかし、流れやせん断によって結晶が崩れる「せん断融解」は、高速で不可逆に進行するため、とくに融解直後の過程は十分に理解されていませんでした。光学顕微鏡には試料の透明性や粒径サイズに制約があり、X線・中性子散乱では一般に露光時間が数十秒以上と長く、不可逆に進む高速現象の連続観測が難しいことが課題でした。
【研究内容と成果】
・測定系の開発
研究グループは、レオメーターとX線透過クエットセルを組み合わせ、BL40XUで1ミリ秒の時間分解SAXS、BL19B2で100ミリ秒の時間分解USAXSを実現しました。これにより、ナノメートルからマイクロメートルまでの構造情報をその場で連続追跡できるようになりました。
・定常せん断下の挙動
直径約500ナノメートルのシリカ粒子からなる高濃度懸濁液は、緩やかなせん断で結晶配列を形成します。せん断速度を徐々に上げた定常条件では、結晶性を示すブラッグピークがほぼ一様に弱まり、粒子配置の乱れを表す等方的な散乱が増加しました。これは、結晶全体が一様に無秩序化する通常のせん断融解を示しています。
・衝撃せん断下の新機構
これに対し、整列した結晶に衝撃的に高速なせん断を印加すると、開始後わずか1ミリ秒で一部のブラッグピーク強度が低下し、その後に等方的散乱が増加しました。この時間差は、まず流れ方向のクラスタリング構造を保持しながら渦度方向の秩序が壊れた後、全体が融解することを意味します。さらに粒子シミュレーションでも、結晶層が直線的に滑ることでこのクラスタリングが生じることが支持されました。
【今後の展開】
今回整備したミリ秒高速rheo-SAXS/USAXSは、これまでのソフトマターの「遅い」という先入観では捉えられなかったであろうソフトマターの超高速応答を解明する新しい研究基盤です。今後は、コロイド、ゲル、ペースト、スラリーなどの非平衡ダイナミクス解析へ展開し、材料設計やプロセス条件の最適化への応用が期待されます。
【論文情報】
題名:Impact-shear-induced millisecond clustering during shear melting of colloidal crystals
日本語訳:衝撃せん断によってコロイド結晶のせん断融解中に生じるミリ秒クラスタリング
著者:Keishi Akada, Tatsuya Yamada, Ryoichi Ishibashi, Soichiro Okubo, Hiroyuki Iwamoto, Hiroshi Sekiguchi, Syogo Tejima, Motoyoshi Kobayashi and Jun-ichi Fujita
ジャーナル名:Communications Chemistry
DOI:10.1038/s42004-026-02004-8
【研究支援】
本研究は、防衛装備庁「安全保障技術研究推進制度」(JPJ004596)、日本学術振興会科学研究費助成事業(JSPS科研費:23K13243、25K01164)、科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業 ACT-X(JPMJAX24D2)の支援を受けて実施されました。なお、SAXS/USAXS実験は、大型放射光施設SPring-8のBL40XUおよびBL19B2において実施しました。
【用語解説】
※1. 大型放射光施設SPring-8
理化学研究所が所有する兵庫県の播磨科学公園都市にある世界最高性能の放射光を生み出す大型放射光施設で、利用者支援等は高輝度光科学研究センター(JASRI)が行っています。SPring-8(スプリングエイト)の名前はSuper Photon ring-8 GeVに由来。SPring-8では、放射光を用いてナノテクノロジー、バイオテクノロジーや産業利用まで幅広い研究が行われています。
※2. rheo-SAXS/USAXS
レオロジー測定と小角/極小角X線散乱を同時に行い、流れやせん断を加えている最中の粒子配列や凝集状態をその場で調べる手法です。
※3. コロイド結晶/せん断融解
液体中の微粒子が規則正しく並んだ構造をコロイド結晶といい、せん断力によってその秩序が崩れて流動化する現象をせん断融解といいます。
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(研究内容に関すること)
赤田 圭史(アカダ ケイシ)
公益財団法人高輝度光科学研究センター 回折・散乱推進室
加嶋 健(カシマ ケン)
住友電気工業株式会社 新領域技術研究所
(報道に関すること)
筑波大学 広報局
TEL:029-853-2040 FAX:029-853-2014
E-mail:kohositu
un.tsukuba.ac.jp
住友電気工業株式会社 広報部 広報グループ
TEL:06-6220-4119 FAX:06-6222-6485
E-mail:web
info.sei.co.jp
(SPring-8 / SACLAに関すること)
公益財団法人高輝度光科学研究センター
利用推進部 普及情報課
TEL:050-3502-3763
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見えてきたナノサイズ細孔の内部構造
~複合的な手法により高精度な構造解析を実現~
2026年5月14日
大阪公立大学
シリカメソ多孔体は、メソ(2~50ナノメートル)サイズの規則的な細孔をもち、この細孔内にさまざまな分子の取り込みが可能であるため、産業応用に向けてさらなる構造解明が望まれています。本研究グループは、ジャイロイド構造をもつシリカメソ多孔体MCM-48を対象として、従来の電子線結晶学の手法に、放射光X線回折データと電子密度解析の手法を組み合わせることにより、細孔の3次元構造とガスの吸着過程を、従来と比べてより精度の高い電子密度分布として初めて可視化しました。 論文情報 |
<ポイント>
① 従来の透過型電子顕微鏡を用いた電子線結晶学の手法に、高精度のX線回折データとMEM※1という電子密度解析の手法を組み合わせることにより、分解能の高い構造解析を目指した。
② MCM-48※2と呼ばれるシリカメソ多孔体に対して、Ar(アルゴン)ガスを吸着させた。
③ 細孔の3次元構造とArガスが吸着する過程を、従来の手法より精度の高い電子密度分布として初めて可視化することに成功。
図 上:ジャイロイド構造とシリカメソ多孔体MCM-48の細孔構造
下:電子密度分布で見たMCM-48の細孔内へのArガス充填過程
<研究者コメント>
本研究の成果は、電子顕微鏡とX線回折の融合、さらにMOFの構造研究にも用いられている放射光粉末回折のガス吸着その場測定、MEM電子密度解析など、これまでに培ったさまざまな手法を組み合わせることにより得られました。精度の高い構造評価とガス吸着過程のモニタリングは、シリカメソ多孔体の応用研究に有用な知見を与えると期待しています。
<研究の背景>
シリカメソ多孔体は、2~50ナノメートルの大きさの規則的な細孔をもつ物質です。この細孔内には、分子を取り込むことができ、どのような分子を取り込めるかを調べるためには、細孔の構造を知ることが重要です。また、細孔内にガスが吸着するとき、ガスがどのようにして細孔に吸着するかを研究することも必要になります。これまで、シリカメソ多孔体の3次元的な細孔の構造を実験により調べるには、透過型電子顕微鏡を用いた電子線結晶学の手法しかありませんでした。
<研究の内容>
本研究では、従来の電子線結晶学の手法に、SPring-8の粉末結晶構造解析ビームラインBL02B2において測定した高精度のX線回折データを組み合わせることで、より分解能の高い構造解析を目指しました。まず、ジャイロイド構造をもつMCM-48と呼ばれるシリカメソ多孔体に対して、Ar(アルゴン)ガスを吸着させながら、その場X線回折実験※3を行いました。そして、透過型電子顕微鏡データとX線回折データに加え、MEMという情報理論から発展した電子密度解析の手法を用いました。その結果、細孔の3次元構造とArガスが吸着する過程を、従来の手法より精度の高い電子密度分布として初めて可視化することに成功しました。
<期待される効果・今後の展開>
シリカメソ多孔体の細孔にガスを吸着させたり、薬剤を取り込ませたりすることにより、産業利用への研究が行われています。今回用いた解析手法は、細孔への物質の吸着状態や吸着プロセスをより詳しく観測する手助けとなるのみならず、別の種類のメソ多孔体の研究にも応用できると期待されます。
<資金情報>
本研究は、科学技術振興機構(JST)、科学研究費補助金基盤研究(C)(課題番号17510100)の支援を受けて実施しました。
【用語解説】
※1. MEM
http://web14.spring8.or.jp/ja/news_publications/press_release/2026/260514/#warp
最大エントロピー法(Maximum Entropy Method)の略。情報エントロピーと呼ばれる指標を使い、限られた情報から、よりもっともらしいデータを推定する手法。本研究では、限られた回折強度データから、よりもっともらしい電子密度分布を推定した。
※2. MCM-48
界面活性剤の自己組織化を利用し、シリカを3次元周期的ジャイロイド極少曲面に沿って凝集させたシリカメソ多孔体。実際には、壁の表面に凸凹があると考えられる。
※3. その場X線回折実験
ある環境下でX線回折実験を行うこと。本研究では、ガス吸着をさせながらX線回折実験を行うこと。
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【研究内容に関すること】
大阪公立大学大学院理学研究科
教授 久保田 佳基(くぼた よしき)
【報道に関すること】
大阪公立大学 広報課
E-mail:koho-list
ml.omu.ac.jp
(SPring-8 / SACLAに関すること)
公益財団法人高輝度光科学研究センター
利用推進部 普及情報課
TEL:0791-58-2785 FAX:0791-58-2786
E-mail:kouhou
spring8.or.jp
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深層事前分布に基づくグリッド除去技術による軟X線角度分解光電子分光の抜本的高効率化
〜エネルギー分解能を損なわない高速/高精度観測環境を構築〜
2026年5月12日
公益財団法人高輝度光科学研究センター
国立大学法人電気通信大学
国立大学法人熊本大学
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公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)の山神 光平 研究員は、横山 優一 研究員および中村 哲朗 技術員、電気通信大学の庄野 逸 教授および住谷 祐太 氏(当時: 博士前期課程学生)、熊本大学の水牧 仁一朗 教授とともに、大型放射光施設SPring-8※1の軟X線固体分光ビームライン BL25SUで稼働しているマイクロ集光軟X線角度分解光電子分光システム(μSX-ARPES)に、独自開発した「深層事前分布に基づくグリッド除去法」(DPDM)※2を統合することで、従来のエネルギー分解能を損なうことなく超高効率なμSX-ARPES測定が行える環境を実現しました。本開発研究で具体的に実現、実証した点は以下となります。 |
【開発研究の背景】
角度分解光電子分光(Angle-resolved photoemission spectroscopy: ARPES)は、物質中の電子が持つエネルギーを運動量の関数として測定し、物質の電子構造を直接可視化する強力な実験手法です。中でも、軟X線(SX、光子エネルギー: ~800 eV)を励起光として用いた軟X線ARPES (SX-ARPES)は、物質内部にも感度があり、物質の電子構造を3次元運動量空間に分解して観測できる特徴を有しています。しかし、微細な電子構造の観測に適した真空紫外光(VUV、光子エネルギー: ~40 eV) ARPES (VUV-ARPES)と比較すると、光電子放出の光イオン化散乱断面積※3が1桁以上小さいため、長い測定時間が必要です。このため、表面酸化といった試料の経時変化や、励起光のエネルギー変動による分解能の悪化などの問題が起こりやすく、SX-ARPESユーザーは大きな負担を抱えながら実験を実施する必要がありました。
研究グループは、従来のエネルギー分解能を維持しつつ、より速く統計精度(S/N比)の高いARPESデータを獲得するため、静電半球型光電子分析器(アナライザー)に備わっている電圧固定測定モード(Fixed mode)に注目しました(図1)。このモードでは、光電子を検出するマルチチャンネルプレート(MCP)の検出領域に到達する光電子に限定して、運動エネルギーと放出角度を測定します。より広い運動エネルギー範囲を測定可能な電圧掃引モード(Swept mode)と比較して、高いS/N比のスペクトルを短い時間で取得できます。しかし、迷光電子※4を遮断するための金属メッシュフィルターや検出ユニットの経年劣化によって、周期的なグリッド構造と非周期的なスパイク構造がデータ内に形成されます(図1)。これらがスペクトル解析を行う上で大きな障壁となっており、グリッド除去技術が必要不可欠でした。
【開発内容と成果】
研究グループは、SPring-8の軟X線固体分光ビームラインBL25SUに設置されているマイクロ集光SX-ARPESシステム(μSX-ARPES)に、「深層事前分布に基づくグリッド除去法」(Deep-Prior based Denoising Method: DPDM)を統合したシステムを構築しました(図2)。DPDMは、学習済みデータセットを必要としないトレーニングフリーの手法であり、4層U字型畳み込みニューラルネットワークの構造的特性を利用しています。DPDM専用PCを用意し、他のPCからリモート接続によってグリッド除去システムを操作することで、リアルタイム(約30秒)でグリッド除去が可能な環境を構築しました。ユーザーは平均二乗誤差で定義された損失関数を参照しながら最適なグリッド除去後の画像を選択します。
構築したシステムを用いて、以下のようにARPESデータ取得の超高効率化を実証しました。
超高効率測定の実証
重い電子系物質CeRu2Si2を対象としてFixed modeでARPES測定を行い、DPDMを適用した結果、40秒の積算時間のデータでも明瞭なスペクトルが得られ、バンド分散が識別できました。これまで、Swept modeで2700秒の測定時間を要していたことを考えると、90%以上の時間短縮が可能であることを実証しました(図3)。
不鮮明なバンド構造の抽出
結晶欠陥や電子間相互作用、そして熱的効果によって引き起こされる光電子の散乱は、バンド構造を不明瞭にすることがあります。VUV-ARPESにてバンド分散が不明瞭であることが報告されているフェリ磁性半導体Mn3Si2Te6を対象としてDPDMを適用しました。グリッド除去後のデータでは、不明瞭だった複数のバンド構造が鮮明になり、それらのバンドに対応するピークをスペクトル上で捉えることに成功しました(図4)。これは、DPDMによってグリッド構造を除去したことで埋もれたスペクトル構造が顕在化したことを示しています。
【今後の展開】
本研究で開発されたDPDMによる超高効率μSX-ARPESシステムは、これまでのμSX-ARPESシステムの測定分解能を損なうことなく、測定時間の大幅短縮を可能にしました。今後、以下のような軟X線電子分光に関するブレークスルーが期待されます。
超高エネルギー分解能測定の実現
ARPESのエネルギー分解能は「光のエネルギー分解能」と「アナライザーのエネルギー分解能」の2つの要素で主に決まります。エネルギー分解能を良くするほど、高いS/N比を稼ぐためには長い測定時間が必要となります。これまでのμSX-ARPESシステムの標準的なエネルギー分解能はおよそ90 meVでしたが、DPDMを駆使することで、51.6 meVの超高分解能測定が可能となりました(図5)。今後、SPring-8-II計画※5によって軟X線ビームの質が向上し、SX-ARPESのエネルギー分解能は世界最高レベルの30 meVを切ることが予測されます。この分解能はVUV-ARPESに匹敵する分解能であり、銅酸化物高温超伝導体の超伝導ギャップのエネルギースケールと対応します。今後、高温超伝導体の発現機構などに深く関わるフェルミ準位近傍の電子構造を3次元運動量空間で詳細に解明する道が開かれます。また、3 GeV高輝度放射光施設NanoTerasu※6などの他の放射光施設へも展開することで、軟X線電子分光のブレークスルーが加速されると期待されます。
3次元非平衡電子構造の観測
SPring-8-II計画により、コヒーレント(光の波の位相が揃った状態)な放射光軟X線の利用が視野に入っています。例えば、SX-ARPESによって、外場(熱、光、電場、磁場)を印加された非平衡バルク電子構造の観測が可能になると考えられます。DPDMによる超高効率化は、次世代光源を用いた3次元非平衡電子構造ダイナミクス観測技術の開発にも大きく寄与することが期待されます。
【研究開発支援】
本研究は、JSPS科研費 若手研究(課題番号:25K17944)およびJST PRESTO (助成番号JPMJPR25JA)の助成を受けて行われました。
【用語解説】
※1. 大型放射光施設SPring-8
理化学研究所が所有する兵庫県の播磨科学公園都市にある世界最高性能の放射光を生み出す大型放射光施設で、利用者支援は高輝度光科学研究センター(JASRI)が行っている。SPring-8(スプリングエイト)の名前はSuper Photon ring-8 GeVに由来。SPring-8では、放射光を用いてナノテクノロジー、バイオテクノロジーや産業利用まで幅広い研究が行われている。
※2. 深層事前分布に基づくグリッド除去法
深層学習のニューラルネットワークの構造そのものが持つ特性を画像処理の事前情報として利用する手法。トレーニングデータセットを必要とせず、ARPESデータに特有のグリッドを効率的に除去するために本研究で応用された。
※3. 光イオン化散乱断面積
物質中の特定の電子軌道が、入射した特定のエネルギーの光子を吸収し、光電子を放出してイオン化する現象が起こる確率を定量的に表す物理量。これは、光と物質の相互作用の強さを表す基本的なパラメーターであり、光子のエネルギーの関数として表される。
※4. 迷光電子
光電子分析プロセス中に意図しない軌道で検出器に入射する電子。ARPESデータのバックグラウンドノイズとして寄与し、スペクトル品質を低下させる要因の一つとなる。
※5. SPring-8-II計画
現在のSPring-8を超える世界最高レベルの性能を目指すアップグレード計画が進んでいる次世代大型6 GeV放射光施設計画。放射光の輝度とコヒーレンスが格段に向上し、超高分解能測定や高速・高感度測定を可能にすることで、物質科学研究のさらなるブレークスルーが期待される。
※6. NanoTerasu
宮城県仙台市にある次世代放射光施設。SPring-8とは異なる中規模なエネルギー領域(3 GeV)に特化し、特に産業利用や地域イノベーションへの貢献を強く目指している。高輝度な軟X線・極端紫外線を発生させ、半導体や新素材開発における微細構造・機能解析に用いられている。国の主体機関である量子科学技術研究開発機構と地域パートナー(宮城県、仙台市、東北大学、東北経済連合会で構成)の代表機関である光科学イノベーションセンターによる官民地域パートナーシップという新しい枠組みによって整備・運営する特定先端大型研究施設で、東北大学青葉山新キャンパス内に立地している。利用者支援等は高輝度光科学研究センター(JASRI)が行っている。最新の円型加速器設計を国内で初めて採用した第4世代放射光施設で、従来の100倍の高輝度化と高コヒーレント化を実現することで、物質構造の解析に加え、機能に影響を与える「電子状態」、「ダイナミクス」等の詳細な解析が可能。
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本件に関するお問い合わせ先 |
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(発表者)
山神 光平
公益財団法人高輝度光科学研究センター 分光・イメージング推進室 研究員
(報道に関すること)
国立大学法人電気通信大学 総務部総務企画課広報係
TEL:042-443-5019
E-mail:kouhou-k
office.uec.ac.jp
国立大学法人熊本大学 総務課広報戦略室
TEL:096-342-3271
E-mail:sos-koho
jimu.kumamoto-u.ac.jp
(SPring-8 / SACLAに関すること)
公益財団法人高輝度光科学研究センター
利用推進部 普及情報課
TEL:050-3502-3763
E-mail:kouhou
spring8.or.jp
