放射光(X線)で小さなものを観察する大きな2つの施設

SDGsへの取り組み

 

 SPring-8ビームライン  SACLA  クライオ電子顕微鏡

 

gp 27 g1

 

理化学研究所放射光研究センターでは、SPring-8やSACLAをよりSustainableにするための研究開発を続けています。これまでにも、SPring-8実験ホール等での照明器具のLED化や、1GeV線形加速器+8GeVブースターシンクロトロンからなる入射系をSACLA線形加速器からの直接入射に変更することによる電力消費量の節減などを行ってきました。さらに、今後一層のSustainable化を進める検討も進められています。例えば、SPring-8の蓄積電子エネルギーを現行の8GeVから6GeVに下げることによって、電力使用量の更なる削減が可能になります。エネルギーを下げると、出てくるX線のスペクトル分布が変わってしまうのですが、アンジュレータの磁場周期を小さくすることによって、8GeV時と同様なスペクトル分布を6GeVで得ることが可能になります。また、蓄積リングの電磁石の一部を永久磁石に変更することで電力消費量の節減が可能ですし、永久磁石化に伴う発熱量の低減により冷却水への負荷や空調への負荷が低減されるなど、さらに一層の電力使用慮うの節減が可能になります。一方で、6GeV化に伴う加速器ラティスの変更によって、現状より100倍ほど明るい光源に生まれ変わることが期待されます。この新光源を私たちはSPring-8-Ⅱと呼んでいます。これを使えばSDGsへの貢献も現状から飛躍的に大きくなります。これからもSPring-8とSACLAはSDGsに限らず人類の発展に寄与する先端科学技術基盤施設として活動を続けます。

 

SDGsとSPring-8

 

sdg title01

sdg title02

sdg title03

sdg title04

sdg title05

sdg title06

sdg title07

sdg title08

sdg title09

sdg title10

sdg title11

sdg title12

sdg title13

sdg title14

sdg title15

sdg title16

sdg title17