放射光(X線)で小さなものを観察する大きな2つの施設

連日開催:SPring-8研修会 小角X線散乱測定研修会(ハイブリッド開催)


開催期間 2021年07月16日 (金) 09時00分から17日 (土) 09時00分まで
 
開催場所 講義、実習場所:中央管理棟1階ミーティングルーム、蓄積リング棟 BL19B2
 
主催 (公財)高輝度光科学研究センター(JASRI)
 
概要

 産業利用IビームラインBL19B2において小角X線散乱測定の研修会を行います。
BL19B2に設置されている2次元検出器PILATUS 2Mを用いた小角X線散乱測定装置は、カメラ長0.7?3 mのSAXSカメラのレイアウトと、カメラ長40 mの極小角X線散乱(USAXS)カメラのレイアウトを選択できます。これらを組み合わせることによって、非常に広いqレンジの測定を行うことができることを特徴としています。これにより数nmから数100 nmまで非常に幅の広いサイズレンジの構造体(析出物、界面活性剤会合構造、等)の評価が可能です。さらに、ロボットの導入による試料交換の自動化を行って高能率なSAXSおよびUSAXS測定を実現しており、放射光実験の経験がない方でも簡単に高品質のデータを取得することができます。
本研修会は、測定装置の特徴やご利用に際しての留意点をご理解いただき、今後の実験計画の立案に資することを目的としています。実習については、SAXSおよびUSAXSの両セットアップでの測定を予定しています。奮ってご参加ください。
※新型コロナウイルス感染拡大状況に拠り、来所ができない方については,(Teamsなど)リモートを活用した参加方法を検討しています。状況に拠り変更等ございます旨、ご了承ください。
※前日(7月15日(木))に同じくBL19B2にて開催される「粉末回折測定研修会」と合わせて参加することも可能です。

 
プログラム
時間 内容 詳細
9:00 - 10:30 各自ユーザー手続き 時間内に各自ユーザー手続きを済ませてから会場にお越し下さい。
10:30 - 12:00 講義 装置概要説明
12:00 - 13:00 昼食  
13:00 - 14:00 ビームラインの紹介 全自動サンプル交換・測定システムのデモンストレーション運転
14:00 - 19:00 実習 実習参加者持込みサンプルを用いた測定実習(SAXS)
実験条件
   X線エネルギー 18 keV(予定)
   カメラ長約3 m
   q = 0.06?3.2 nm-1
(各グループ最大10サンプル、1時間程度)
19:00 - 20:00 セットアップ変更
(SAXS → USAXS)
 
20:00 - 実習 実習参加者持込みサンプルを用いた測定実習(USAXS)
実験条件
   X線エネルギー 18 keV(予定)
   カメラ長約40 m
   q = 0.005~0.19 nm-1
(各グループ最大10サンプル、測定はロボットによる終夜運転で
行います。測定されたデータは翌7月17日午前9時にビームライン
にてお渡しします。)

 

対象者
○ 放射光を利用した小角/極小角X線散乱実験を検討中の方
○ BL19B2での小角/極小角X線散乱実験の課題が採択された、もしくは申請中の方
なお、応募者多数の場合、実習参加をお断りする場合がありますのでご了承ください。
また、USAXS測定をご希望される方は、SAXS実習終了後の宿泊場所の確保をお願いいたします。


募集定員:5グループ(予定)、1グループ3名以内。
各グループ1時間程度の測定実習を行います。
各グループ最大10個の試料を持ち込むことができます。
● 持込みサンプルに関するホルダー(35 mmスライドマウント)等消耗品は、参加者負担となります。


申込み方法
参加申込は締め切りました。
※新型コロナウイルス感染症の拡大状況により、開催を延期もしくは中止する可能性がございます。あらかじめご了承ください。


 


その他注意事項
1)持ち込み試料の制限は以下の通りです。
○ 測定に使用するX線のエネルギー(18 keV)で試料の透過率が約30%以上であること。
(試料厚みの参考値:鉄の場合 約100 μm以下、Siの場合 約2 mm、水の場合 約2 cm以下)
○ 持ち込み試料は1グループ最大10個(厳守)
○ 安全、法規上問題ないもの
○ 汚染、破損、紛失しても構わないもの
持込試料についての情報(組成、雰囲気など)を申込書に正確にご記載ください。申込者多数の場合の判断基準とさせていただきます。
試料の保持方法は35 mmスライドマウントを用います。スライドマウントへの取り付け方は試料形態によって変わりますので、申し込み受け付け後、ご相談させていただきます。ご希望の試料の形態が、スライドマウントを用いた保持が困難であると判断した場合、ご遠慮いただく可能性があります。
2)データ持ち帰り用のストレージを持参してください。
USBメモリー(1 GB以上の容量)を推奨いたします。
3)本研修会の参加にはSPring-8ユーザー登録、放射線従事者登録などの諸手続きが完了されていることが必要です。
また、持ち込み希望サンプルについては、安全管理室審査の手続きが必要となります。手続きに関する案内は参加受付後ご連絡させていただきます。
4)学生の方は「学生保険」等に加入していることが必要です。
5)参加者への連絡などはすべてe-mailで行います。参加の手続きにはオンライン登録や書類のダウンロードが必要です。インターネットに接続できる環境をご用意ください。
6)研修会への参加は無料です。
7)研修会参加者への旅費支給等はありません。
8)申込者多数の場合の参加者調整は、当方に一任願います。
9)参加者多数の場合は、締切日以前に募集を終了することがあります。
10)前日及び当日に宿泊が必要な方は、SPring-8交流施設をご利用いただけます。
(1室シングル2000円/泊、ツイン3000円/泊)
ただし、予約手続きについては、参加者確定後に改めてご連絡を致します。


問合せ先
実習担当:内容等に関するお問い合わせについて
(公財)高輝度光科学研究センター 放射光利用研究基盤センター 産業利用推進室
担当:大坂 恵一
e-mail:k-osaka@spring8.or.jp

事務局:参加登録に関するお問い合わせ等
(公財)高輝度光科学研究センター 利用推進部 普及情報課
担当:西村・濱本
Tel:0791-58-2785 Fax:0791-58-2786
e-mail:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

最終変更日 2021-06-03 17:01

TOPへ