放射光(X線)で小さなものを観察する2つの施設

BL1

 

SACLAのプロトタイプ機として建設されたSCSS試験加速器をSACLA光源棟に移設し、あわせて最大電子ビームエネルギーを750 MeV以上に増強することで、光子エネルギー40~150 eVの範囲でXFELを供給可能な軟X線FELビームラインBL1として整備しました。SACLA基盤開発プログラムによって共用実験装置の整備・高度化が進められています。真空チャンバーなどのユーザー持ち込みの装置をビームラインに接続して実験を行うことも可能です。

参考文献:
S. Owada et al., J. Synchrotron Rad., 25, 282 (2018).

光源性能
最大電子ビームエネルギー 800 MeV
繰り返しレート 60 Hz
アンジュレータ周期長 18 mm
K値 2.2
光子エネルギー(基本波) 40-150 eV
パルスエネルギー ~80 uJ
エネルギー幅(ΔE/E) ~3%
パルス幅 ~30 fs

 

参考文献:
S. Owada et al., J. Synchrotron Rad., 25, 282 (2018).

共通装置

 

 

BL1に常設されている下記の装置を、必要に応じて利用することができます。


軟X線ミラー

BL1では、軟X線ビームを輸送するために、軟X線ミラーが設置されています。使用する光子エネルギーに合わせて、炭素(C)もしくはケイ素(Si)のコーティングを選択することができます。


ガス強度モニター

軟X線FELパルスの1光子過程により生成したアルゴンイオンの収量を計測することにより、軟X線パルスの強度を非破壊で計測します。絶対強度に換算できるように、産総研・理研の共同研究で開発された常温型カロリーメーターで、定期的に校正されています。


スペクトロメーター

真空光学社製XUV235-UHV-IIIをビームラインに設置し、FELパルスのスペクトルを測定しています。スペクトロメーターは、Heランプ(VGシエンタ社製VUV5000)を用いて校正しています。


タイミングモニター

XFELとフェムト秒光学レーザーのタイミングを全てのパルスについて記録します。画像データとして保存されますが、HPC上で動作するソフトウェア"Timing Monitor Analyzer"を使用して解析することが可能です。詳細はHPC Portal サイトをご参照ください。


KBミラー

KBミラーにより数μmのビーム集光が可能です

主な実験


BL1では、原則として、利用者が各自の実験装置を持ち込んで実験することを想定していますが、SACLA基盤開発プログラムを利用して実験プラットフォームの開発が進められており、スピンオプトロニクスや500 nm集光装置が利用可能です。


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